PfMP®︎サンプル問題 解説

PfMP®︎の複数選択式試験の問題のイメージをつかんでいただくために、サンプル問題について解説いたします。PfMP®︎ Hnadbookに記載がありますが、この複数選択式試験の問題は、下表のように5つのドメイン内容から満遍なく出題されます。

DomainPercentage of Questions
Strategic Alignment25%
Governance20%
Portfolio Performance25%
Portfolio Risk management15%
Communication management15%
       出典:PfMP®︎ Certification Handbook (May 2022) Page.17. PfMP Exam Blueprint

サンプル問題

以下は、”Strategic Alignment”ドメインのサンプル問題です。複数選択式試験は、シチュエーションやシナリオベースの問題になっており、その状況やシナリオにおいてポートフォリオマネジャーとしてどのように判断するか、行動するかなどを問われる問題がほとんどになります。

Sample Question

Jack works for an international company which provides hospitals of medical equipment in terms of cardiology, and he is responsible for managing a portfolio regarding cardiac IT business as portfolio manager. He attended a progress meeting of the portfolio with some members of governance board who are concerned about mis-alignment between the portfolio objective and organization’s strategy last week.What should Jack do immediately to address their concerns?

  • A. Jack should have meeting with them to find a compromise.
  • B. Jack should negotiate with them to continue current portfolio objective going forward.
  • C. Jack should develop a strategic plan of portfolio to align with organizations’ strategy.
  • D. Jack should make changes to the portfolio in order to align better with organization’s strategy.

<解説>

まず、このような比較的問題文が長いQuestionが多い傾向にあります。もちろん短い問題文のシンプルなものもありますが、最初に「シナリオや状況」があり、最後の方に「問い」があるパターンが多く出題されます。

このサンプル問題は、”Strategic Alignment”つまり戦略整合に関する問題です。最初の方のJackがどこで働いているかなどは、あまり問題の解には関係せず、この問題のポイントは、ポートフォリオの目的と組織戦略が整合していないという懸念(課題)があるということです(ポートフォリオマネジメントの原理原則には企業・組織の戦略と整合させることがあります)。また、どのフェーズにJackがこの課題に直面しているかも頭に入れておく必要があります。

  • A. は、「妥協点を見出すために、ガバナンス委員とミーティングを持つ」という内容です。戦略整合に妥協することはありませんので、これは間違いだとわかります。
  • B.は、「現在のポートフォリオの目的を継続するように、ガバナンス委員に交渉する」という内容です。組織戦略よりもポートフォリオを優先させることになりますので、これも間違いです。
  • C.は、「組織戦略と整合させるために、戦略計画を立てる」という内容で、一見よさそうに思えますが、戦略計画を立てるタイミングを把握しておく必要があります。Jackはポートフォリオの進捗会議に参加している状況より、戦略計画は既にあることが前提になります。
  • D.は、「組織戦略に整合するように、ポートフォリオの変更を実施する」という内容より、これが正解だと判断できます。

A, Bは明らかに間違いで、CまたはDに絞り、どのフェーズなのかでDが正解だと導くことがポイントです。

問題のイメージがわきましたでしょうか? ポートフォリオマネジャーとしての原理原則、振る舞い、考え方など、ポートフォリオマネジメント標準やECO(Examination Content Outline)を熟読して把握すること、またなるべく多くの問題をこなして英語の問題に慣れておくことが必要となります。

以上、サンプル問題の解説でした。最後までお読みいただきありがとうございました。

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