PfMP, PgMPの取得者数(グローバルとの比較)

ポートフォリオマネジメントやプログラムマネジメント関連の記事や、PMI(Project Management Institute)認定の以下の国際資格についての記事を投稿しましたが、今回は、以下の資格の日本の取得者数(グローバルとの比較)をお伝えしたいと思います。最後までお読みいただければ幸いです。

上級PMの証しとして、海外で取得者が増えている国際資格
・Portfolio Management Professional (PfMP)®︎
・Program Management Professional (PgMP)®︎

現在の日本の状況

海外では、先進国や中東、アジア各国(特にインドや中国)において、ポートフォリオマネジメントおよびプログラムマネジメントへの取り組みは、日本に比べかなり進んでおり、残念ながら日本は遅れをとっている状況です。

プロジェクトエコノミーが到来してきている近年、企業や組織全体を俯瞰し、
経営戦略との整合を確実にするプロジェクトのポートフォリオマネジメントや、
複数のプロジェクトを束ねて組織戦略と整合をとっていくプログラムマネジメントが重要になりますが、日本では専門家や実践者は非常に少ない状況です。

PfMP®︎およびPgMP®︎の資格保持者数

海外では、ポートフォリオマネジメントやプログラムマネジメントの専門家が増えている事実があり、PfMP®︎、PgMP®︎の資格取得者数をグローバルと日本の比較という観点で調査しました。その結果について記載いたします。

PfMP®︎とPgMP®︎の全体数

以下のグラフをご参照ください。
・左の折線グラフは、グローバル全体の保持者数の推移。
・右の円グラフは、各国の保持者の割合(2023年1月現在)となっています。

画像
PMI FACT FILE (31 December 2022 Numbers)およびPMI Certification Registryより抽出したデータ(Jan 2023)をもとに掲載

グローバルレベルで、PfMP®︎、PgMP®︎ホルダーは年々増加しています。
(年平均成長率は約15%)
日本は、中東(サウジアラビア、UAE)やアジア各国(中国、インド、シンガポール)に比べ、資格取得者が少なく、グローバル全体の0.6%という状況です。

PfMP®︎、PgMP®︎、それぞれのグローバルとの比較

以下のグラフを参照ください。
・左の円グラフは、PfMP®︎資格保持者の世界各国の比率(2023年1月現在)
・右の円グラフは、PgMP®︎資格保持者数の世界各国の比率(2023年1月現在)

画像
PMI FACT FILE (31 December 2022 Numbers)およびPMI Certification Registryより抽出したデータ(Jan 2023)をもとに掲載

日本のPfMP®︎、PgMP®︎ホルダーの数は、それぞれグローバルの1%未満という状況です。(2023年1月現在)

PgMP®︎、PfMP®︎資格者の経験やスキルのイメージ

ご自身が、PgMP®︎やPfMP®︎の資格に関する経験を持ち合わせているかどうか、わからないと言った問い合わせをいただくことが良くあります。
イメージを掴んでいただくために以下の図をご参照ください。

画像
PMのキャリアアップ・人材育成の概念(海外の事例)

この図は、縦軸に責任範囲、横軸に時間をとり、プロジェクトマネジメントに関わる方のキャリアアップ(人材育成)の概念を記載したものです。
海外では、こういったことが盛んに議論されています。

図のプログラムマネージャー、ポートフォリオマネージャーのところをご覧ください。

日本における、プロジェクトマネジメントの専門家や実践者は非常に多く、
事実、日本在住のPMPホルダーは43,842名もいます。
(PMI日本支部ニューズレター Vol.95からの情報, 2023年5月31日現在)


この中には、複雑なプロジェクトや、複数の相互依存性のあるプロジェクトを同時並行でマネジメントされている方もいらっしゃると思います。
これは、まさに図にあるプログラムマネージャーの役割をこなされていると言えます。(PgMP®︎資格に値する経験を持っている)

また、組織戦略や経営計画に基づき、プロジェクトを選定したり優先順位付け、
予算配分などを検討されている場合は、ポートフォリオマネージャーとしての経験をされていると言えます。(PfMP®︎資格に値する経験を持っている)

日本のPfMP®︎、PgMP®︎保持者を増やす活動

先進国やアジア各国に比べ、専門家の数がかなり少ない状況で、日本はこのままでは海外各国から取り残されていくという漠然とした危機感があります。

私は、PMI日本支部のポートフォリオ・プログラム研究会に所属しておりますが、この研究会では、日本におけるポートフォリオ・プログラムに関する専門家(資格取得者)を増やす活動を実施しております。

ポートフォリオマネジメント、プログラムマネジメントに関するセミナーの開催や、資格に関する説明、具体的な資格申請説明会や試験対策なども非定期ですが、開催しています。
私も時折、セミナーや資格取得説明会などで講師をつとめさせて頂いております。資格取得にチャレンジしたいという方がいらっしゃれば、ホームページをチェック下さい。

近々、ポートフォリオマネジメントセミナーを実施する計画があり、私も登壇予定です。今後、PMI日本支部のホームページに掲載されますので、ご興味ある方はご参照ください。

PMI日本支部 ホームページ https://www.pmi-japan.org
PMI日本支部 ポートフォリオ・プログラム研究会
https://www.pmi-japan.org/session/study_club/portfolio_management.php

また、You Tubeで、第一人者であるアンリ近藤さんが資格についてご説明されていますので、是非ご覧ください。

PfMP®︎ : Portfolio Management Professionalの紹介
https://www.youtube.com/watch?v=yNnOwlDg2zs

PgMP®︎ : Program Management Professionalの紹介
https://www.youtube.com/watch?v=EDtPinyVPhA

ぜひ資格取得にチャレンジください!

以上、PfMP®︎資格とPgMP®︎の資格の保持者数や、日本における資格取得者数を増やす活動などをお伝えしました。

この記事を読んでいただき、ご自身も資格に値する経験を持っていると感じられた方や、今後のキャリアアップのきっかけとして、プログラムやポートフォリオを学んで資格取得にチャレンジしたいと思われた方は、ぜひ資格にチャレンジ下さい!

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