世界最大のプロジェクトマネジメント協会(PMI: Project Management Institute)が認定している国際専門職資格であるPMP(Project Management Professional)®️などについて、資格取得者を検索する方法があります。
(PMPだけでなく、PgMP, PfMPなどPMIの認定資格取得者を検索できます)
あまり知られていないようなので、この記事でご紹介いたします。
PMPは、プロジェクトマネジメントの経験や知識の裏付けとなる専門職資格です。仕事・転職で使える「資格ランク」でも🥇1位というニュースを目にしました。(NIKKEIリスキングの記事より)https://reskill.nikkei.com/article/DGXZQOLM2733F0X20C23A7000000/
この注目されているPMP資格ですが、プロジェクトマネジメント協会(PMI)のホームページから取得者を確認することが出来ます。(PMIの会員でなくても可能です)
【注意】本記事は2024年10月1日時点のPMIホームページの情報をもとに記載しています。
今後変更となる場合があることをあらかじめご承知のうえ、ご覧ください。
(2024年10月1日:画面キャプチャ等をUpdate)
Certification Registry(資格保持者の登録簿)
PMIのホームページに資格保持者の登録簿があります。
まずPMIのホームページを開きます。https://www.pmi.org
メニューのCertificationsをクリックすると、Certification Resourcesの中に、Check a Certification がありますので、これをクリックします。
次の“Search the Certification Registry”画面になりますので、この画面で検索し、PMP保持者を確認することができます。
画面に”Enter details below to find active and retired credential holders”と記載があります。検索対象はこの2つのステータスの方になります。
activeとは、資格を保持するためのPDUと呼ばれる単位を取得して資格を維持している状態の方。
retiredとは、良好な状態(Good standing)の認定保持者が、自らアクティブなステータスをやめてリタイアすると申告し認められた方。(10年連続で良好な状態を保った認定資格保有者がこのリアタイを申告可能)
検索方法は、First Name, Last Nameをいれ、CertificationsはPMPを選択し、Country/Region(必須)はJapanを選び、Searchボタンを押すだけです。
検索結果は以下のように表示されます。
この画面に注釈 “Certification holders can opt out of inclusion on the registry and will not display on search” とありますが、資格取得者がこのレジストリへの登録をオプトアウトしている場合はこの検索結果には表示されません。(通常は自動的にこの登録簿に掲載されます)
PMPのロゴの下にある年月は、PMP資格を取得した年月になります。
検索を利用するケース
以上、検索(確認)方法をご紹介しましたが、この検索を利用する主なケースはどういった場合でしょうか。
次のような場合に利用されているようです。
プロジェクトマネージャーやプロジェクトメンバーの人選時
欧米企業や外資系企業では、実際にこの検索を利用し、候補者の名前を検索してPMP保持者かどうかの確認をとったりしています。
人事関係者が、資格保持者かどうかを確認する
記事の冒頭に記載しましたが、PMPは経験と知識を持ち合わせている資格として評価されています。履歴書にPMP資格取得と記載があった場合に、人事の採用担当者はこの検索を用いてその裏付けをとる場合があります。
PMPを取得したが、PDUの取得をせずに失効してしまったという方は、PMPとして認定されていませんので、検索結果に表示されません。失効している方は履歴書にPMPを記載する場合は書き方に注意する必要があります。
PMPだけではなく、他のPMI認定資格の確認をする
検索画面で、PMP以外の資格を選択して検索することもできます。
また、検索時の氏名は必須ではありませんので、ブランクとして、日本における資格取得者数を調査する場合にも使えます。
例えば、日本におけるPgMP(Program Management Professional)の資格取得者数を知りたい場合などです。
Searchボタンを押すと、“34 results for PgMP, Japan”と出ましたので、日本には、34人のPgMPホルダーが存在するということがわかります(検索:2024年10月1日)。
ここでは割愛していますが、上記の画面下部にはこの34人のPgMP保持者の名前も表示されます。
以上のように、何かと便利に活用できます。
PMP保持者の方は、一度、ご自身の名前を入れて、検索してみてください。
以上、PMP資格保持者の検索(確認)方法についてご紹介させていただきました。
参考になりましたでしょうか。
最後まで、お読みいただきありがとうございました。