PMIグローバル標準の最新知見を日本語で!
プロジェクトマネジメントに関わるすべての方に朗報です。世界的なプロジェクトマネジメントの専門機関であるPMI(Project Management Institute)が発行するグローバル標準「The Standard for Program Management(プログラムマネジメント標準)」の最新版(第5版)の日本語版が、ついにPMI日本支部より発刊されました。
この日本語版ですが、英語版(原書)の開発メンバーでもあるアンリ近藤氏が監訳をリードされ、私も監訳者のひとりとして担当させていただきました。微力ながら発刊に貢献できたことを非常に嬉しく思います。
目次
最新の知見を日本語で!
「The Standard for Program Management」は、複数のプロジェクトを戦略的に統合・マネジメントし、企業・組織の目標達成、価値創出へ導くためのベストな実践を体系的にまとめたグローバル標準書です。第5版では、近年の急速に変化するビジネス環境やデジタル変革を見据えた最新のフレームワークや手法が盛り込まれており、プログラム・マネジメントの実務者はもちろん、経営層やプロジェクトリーダーにとっても非常に有益な内容となっています。
PMI日本支部のホームページには次のように紹介されています。
『プロジェクトマネジメント知識体系ガイド(PMBOK® ガイド)』第7版に収められた知識と密接に整合し、それを発展させたものとなっています。プログラムマネジメントに携わる誰もが、明確で包括的かつ当を得た情報を得て、実務慣行の改善につなげることのできる一冊です。
日本語版の意義
今回発刊された日本語版は、原典のエッセンスを忠実に反映しつつ、英語では理解が難しかった部分をなるべくわかりやすく解説しており、より直感的に、かつ深く学ぶことができます。グローバル標準の知見を国内の読者にも広く届けることで、日本におけるプログラムマネジメントの発展が期待されます。
また、PMIが認定する資格にPMP®︎の上位資格に位置付けられるPgMP®︎ (Program Management Professional)があります。海外ではこの資格取得者が急激に増加しておりますが、日本国内においては徐々に増えているものの未だ少ない状況です。プログラムマネジメント標準の日本語版をもとにプログラムマネジメントを学び実践する方が増えることにより、PgMP®︎資格取得者も増加し、グローバルレベルでさらに活躍される人材が増えていくことを期待します。(PgMP®︎の複数選択式試験は最新版の5th Editionがリファレンスとなっています)
プログラムマネジメント標準(第5版)
書籍の情報
外観は写真の通りで、PMBOK®︎ガイド第7版(PMI日本支部 監訳)と同様のサイズ(B5版)となっております。ページ数は248ページあり、読み応えがあります。


- B5 判/248 ページ
- 2025 年 7 月 30 日 発行
- Project Management Institute, Inc.著
- PMI 日本支部 監訳・発行
- ISBN 978-4-910799-04-9
- 価格:12,320 円(税込)
- PMI 日本支部会員、法人スポンサー、ATP 向けには特別価格で提供
- プログラムマネジメントの実務慣行の向上を図る 個人と組織のための決定版とも呼ぶべき標準
- 複数のプロジェクトを統合的にマネジメントし、単なる総和を超えるベネフィットを創出
- 複雑性・不確実性への対策として、新たに八つの原理・原則を追加し、適応型中心にシフト
構成(目次)
- はじめに
- プログラムマネジメントの原理・原則
- プログラムマネジメント・パフォーマンス領域
- プログラム・アクティビティ
- 付属文書X1 プログラム・アクティビティ、ツール、技法
- 付属文書X2 第5版の変更内容
- 付属文書X3 貢献者およびレビューアー
- 参考文献
- 用語集
- 索引
購入先
PMI日本支部のオンラインショップから購入することが可能です。
現在、PMI日本支部会員の方は、発刊キャンペーン(2025年8月31日まで)期間中で割引適用とのことです。
会員ではない方も購入いただくこと可能です。以下リンクをご確認ください。
今後の活用に向けて
これは私の経験からですが、日本における大規模プロジェクトと呼ばれるものは、プログラムマネジメント標準に照らし合わせると、”プログラム”という定義に当てはまると感じております。プログラムマネジメント標準の有用な体系的アプローチを実践することにより、大規模プロジェクト(プログラム)の成功に必ずや寄与するものと確信しております。
多様なプロジェクトや変革を成功に導くための指針として、ぜひ本書を手に取り、その知見をご活用いただければと思います。
以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。